いつも「改善意識」が必要です

「修波離(しゅはり)」って言葉をご存知ですか?

「修波離」とは、日本の武道や古典芸能などの世界で よく使われる言葉で私の好きな言葉の一つです。
剣道、柔道、空手、拳法などの武道の道、茶道、華道、日本舞踊、歌舞伎、能などの道、刀鍛冶や宮大工などの職人の世界でよく使われてきた言葉です。 
人が 修業をして、一人前になって またその上の高い目標を目指して 努力してゆく事を表した貴重な言葉です。

「修」は最初の段階 「修」とは修業ですね、先輩や師匠のやる事を、良く見て それを真似て自分の物にしてゆく様です。私は、外国人に説明する時には「COPY」という言葉を使いましたが 「マネをする」ことは 恥ずかしい事ではなくて 技術を身につけて行く 最も基本で大切な要素です。 どんな、ことでも 「周りの良いモノを よい技術をマネて行くことを 実践してゆくこと」を是非やってほしいと思います。 
近頃は、すぐに新しい事をしたいと衝動にかられる人が多いですが、この「修」の期間が 最も大切だという事です。 「石の上にも3年」という言葉がありますが、まさにこれを表しています。
将来は一番美味しくて流行るラーメン店を作りたいと夢見ている人は おいしいラーメン店で修業された人が多いですが、この時に 師匠や先輩から多くの事を教わり技を身につけています。
ベテランの営業マンが、宣伝の仕事に異動になったらどうでしょうか? 
営業なら「百戦錬磨」でも 宣伝という新しい仕事に就いたら、新人と同じです。 そこで、新人になったつもりで 周りの宣伝の先輩に 聞いて教えを請う、年齢は関係ありません、そこは宣伝の世界で 営業の世界ではありません。 ベテランの営業マンが、自分よりずっと若い人に 教えてもらい技を身につけてゆく気持ちが続けば、あっという間に 見事な宣伝マンになって行くと思います。
次の段階は、「破」です、「破」とは今までの事を打ち破るという考え方です。
マンネリ打破という感じですが、今までと同じ事ではなく 新しいやり方や新しい事を考えて 一歩新しい先を目指して行くという事になります。
一度、今までの事を否定して考えて さらに上の高い目標を目指すことこそ 大きな成長の原動力になって行きます。 多くの企業やお店が、その事が出来ません。
「現状維持で十分、今を変えたくない」 と考えてしまいます。しかし、お客様から見るとどうでしょうか? いつも利用しているお店の方が、さらにお客様に喜んでもらえるように 新しい事にチャレンジする姿を見るのは さらに「信頼」を大きくされるのではないでしょうか?
 「破」を考えて行くのには、会社の規模を大きくしてゆくことではありません、よりよいモノを作って行く姿勢、よりよいサービスを提供してゆく姿勢なのです。
「KAIZEN(改善)」という言葉は アメリカの製造業では定着しています、多くのKAIZENというタイトルの英語の本が 書籍店で並んでいるのを見ましたし、出張の際の飛行機の中で、アメリカ人がよく読んでいました。アメリカ人は、大変新しい事が大好きです、また古いモノを新しく変えて行く事も大好きな国民です。スポーツの世界でも「ベースボール」はイギリスの当時のスポーツを大きく変化させたものですし、スキーのフリースタイル、アメリカンフットボールなど どんどん新しいモノが出てきました。これは、アメリカ人の開拓精神の名残だと思います。常に「チャレンジ精神」が表れています。
MP900386795.JPG一歩一歩から始まる 周りのサポートをもらいながら 

IMG_4740.jpg岡本太郎美術館で  太陽の塔は 日本万博の華だった 良いモノは今での残る

「離」は 達人への道

最後の段階は 「離」です。 自分しかできないような事への追求です。
 スペインの有名な画家のピカソ、あの絵は世界中の誰でもが知っている絵画ですが、実はピカソも 最初のころは、他の画家と同じような画を描いていました。
 もちろん、「修」の時期があって、「破」の時代を十分経験して、最後の「離」の段階で、あのような作風になったんだと思います。 
「離」というのは、これまでのモノに決別するという事です。
同じような画家では、日本では岡本太郎さんが 分かりやすいかも知れません。その絵を見たら、「岡本太郎さんの画」「ピカソの絵」というような 独特で自分の世界観が表現出来ている。そんな、達人の世界が「離」の世界です。 
茶道の世界も千利休、能の世界の世阿弥など その世界を極めた人だけが 醸し出せる世界なのでしょう。 
「離」の世界までの多くを 望まなくても、「修」「破」は その人の気持ちで作って行く事が出来ると思います。 
地域で これ以上ない「おいしい味」を創りだしたラーメン店も、ずっとそのままでは やがて魅力を失います。また、きっと それ以上を目指している競合のラーメン店が出店してきます。 それに負けないような努力は「破」の世界に繋がり、さらに魅力的になって 多くの支持を得ます。 
改善しようという気持ちは 絶えず持ち続けないと 楽な「現状維持」という方向へ流れます。 お店の演出を「もっと効果的に、もっと綺麗に」 あるいは「もっと短時間に」 また「従業員全員ができるように」と 改善を考え、実施してゆく姿勢が、苔の生えない生き生きとした経営に繋がると思います。
 「改善を望む気持ち」と「現状維持で満足」という姿勢は180度違います。

韓国で感心した話し 世界第2の小売店チェーン店 カルフールでの事

ソニー時代には世界中を出張しましたが、その中で韓国に行った時の話です。
その当時、全世界の商品展示の方法や、販促の仕方、売れ行きなどをチェックしに 頻繁にお店にゆくのですが、ソウル市内にあるカルフール(フランス資本の世界第2位の小売りチェーン)での事です。
我々が行くと、フロア責任者(女性でした)が、丁寧な挨拶があり 私に 「築田さんが 気付かれて 直した方が良い所を 全て言ってほしい」と 非常に真剣に また礼儀正しく言われました。 アメリカなどでも そういうこともありますが 殆どの場合リップサービス的な社交辞令です。 しかし、カルフールの女性は すごく真剣で、こちらも真剣に 直したらよい部分をいくつか答えました。 そうしたら、その責任者は すぐに部下を呼び、その場で 直すように指示し、皆で改善作業をしてあっという間に変更しました。 
その後、帰国してから 1通の丁寧な手紙が韓国から届き、「貴方様の御蔭で お客様からの評判も良く、売上も伸びています、本当に有難うございました。(中略) これからも御社の商品を頑張って販売してゆきますので、またご支援ください、また、韓国に来られて 色々と教えてほしいと思っています」 という事が書かれていました。 
韓国は 儒教の精神も残り大変立派な国ですが、このフロア責任者の「学ぼうと思う気持ち」「採り入れる気持」「すぐにやる行動力」「礼節を大事にする気持ち」には大変驚いたことを今でも強く覚えています。
世界中で、これだけ感心したのは、このフロア責任者が一番でした。

 皆さんの中では、「改善」には時間とお金がかかる と思っている人がいませんか? 「改善」は どんな事でも良いのです、「投資が必要になる改善」もあるでしょうが、日々の仕事や、お店での販売でも「改善したら」と思う点が いっぱい見つかるでしょう。 それが無いのは、「見る目がおかしいか」「見て気付いてもやらない」だけなのではないですか? それは お客様の事を思う気持ち、商売を伸ばそうと思う気持ちから 大きく外れています。

1 企業、お店風土は?

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社会的な意義を感じているか?等 企業やお店の姿勢が大切です

社会的意義を持とうLinkIcon

2 顧客本位になっていますか?

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お客様本位で考えて実行してゆくのは 大変難しい事で、ついつい企業やお店の立場で考えてしまいます。
お客様本位のカルチャーへLinkIcon

3 改善姿勢はいつも持っていますか?

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「これで完璧」とい事は決してありません。満足するのではなく、いつも改善の気持ちをもって 継続してゆけるかが大切です
いつも改善意識を持とうLinkIcon

4 プロデューサー意識を持っていますか?

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貴方は大切な製品のプロデューサーです、どう演出してゆくのが良いのか?を絶えず考え 小さくても何かを演出してゆきましょう
プロデューサーになろう!LinkIcon

5 温まる接客を

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お客様が企業やお店を選ぶ要因は 商品や価格だけではありません。笑顔一杯の心温まる接客に 心惹かれるのは今も昔も同じです
温まる接客をLinkIcon

6 管理は万全ですか?

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売上管理、利益管理、在庫管理、顧客管理は大丈夫ですか? 大切なお客様は、来なくなっていませんか? 売上が上がっても 利益が減っていることはありませんか?

管理も大切ですよ!LinkIcon

7 商店街の魅力は結束力
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魅力的な商店街は「色」「味」がある。 結束力のある商店街は お客様が感じ取る事が出来る。 そんな魅力は「結束力」から生まれています

商店街の魅力作りLinkIcon

8 知恵(アイデア)を出しましょう
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最小限のコストで最大限の効果、「知恵」をどんどん出して行きましょう
知恵を出して行きましょうLinkIcon

9 お客様の声を聞こう!
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お客様は、お店の事を思って叫んでいるのです。お客様の声を感謝して
聞くか、クレームとして聞くか? 違いは歴然です。
お客様の声を聞こう!LinkIcon