社会的意義を持ちましょう

社員教育に投資しましょう

「さしすせそ」の「し」は二つあります。社会的意義と社員教育です。
順番に触れてゆきましょう、「社会的意義」は,このホームページの「売れる売れない、買う買わない」のトップページも掲載しましたが、企業でも商店でも飲食・サービス店でも大変重要な要素です。
商売を始める時には、誰しもが強く「社会的意義」を感じてスタートするのですが、時間の経過とともに失われつつある大切な事のように感じます。社会的意義とは例にとると分かりやすいので、例でご説明します。 
例えば和菓子を扱っ浦和商店街 (6).jpgているようなお店を例にあげると、当然商売ですからおいしい和菓子を作って販売し そこで利益をあげてゆくわけです。
同時に何故、「自分が和菓子の商売をするのか?」ということを突き詰めてゆくと、それは「単なる生活の為の手段だけなのか?」 「日本の和菓子の伝統を守ってゆくために頑張るのか?」 もっと考えると「和の文化、日本の文化を守ってゆきたいのか?」などに考え方が広がると思います。
恐らく、多くの和菓子店の方は和菓子が好きで、和菓子の持つ日本の伝統と美しさ、職人の技術を守って「和菓子の良さ」を伝えてゆきたいと思って、お店を初めた方が多いと思います。
「和菓子」は大変奥深いものですし、全世界のスイーツの中でも、極めて技術もアイデアも高いレベルの結晶です。 しかも食材も健康的な物が多い、そして目で季節感を感じ 美味しく頂ける素晴らしい日本文化の代表作だと思います。
和菓子を扱うお店は、そのような和菓子を扱っていることを深く考え、社会的な意義を感じながら自信を持ってお客様に接してゆく事が何よりも大切な事だと思いますそのためには、和菓子の歴史や背景などの勉強も商品や技術の勉強と同じようにしなければならないといけませんし、そのことがお客様に、一人でも和菓子を深く理解してもらったり、ファンを増やすような事に繋がり、日本の伝統を守っている事に喜びを感じることで「誇り」や「やりがい」を持つ事になります。
そういう志がある人がたくさんいらっしゃるお店は「存在価値」を発揮するお店になり、長く続いて「老舗」になって行くのだと思います。
「社会的な意義が存在意義に繋がって行く」のだと強く感じます。

「売れる売れない 買う買わない」のコーナーでも社会的意義を取り上げていますのでご覧ください。「社会的意義を持とう」に進むLinkIcon


027345.jpgもうひとつの「し」は社員教育です。
「人」「物」「金」という言葉で 資産を表す事がありますが、圧倒的に大切なのは「人」という資産です。
「人」がすべてと言っても過言ではないと思いますが、特に商売は「人」と「人」が接することで成り立つものですから この「人」をどう育ててゆくかが成長の鍵になってきます。
どんな、素晴らしい製品でも「人」が介在してゆきますし、「人」が良くなければ 製品も魅力が上がりません。お店を素晴らしく魅力的にする事を考えるのも「人」 お客様にどう楽しんでもらえるかを企画するのも「人」、お客様に理解しやすいように説明したり、関心を持ってもらったり誘導するのも 全て「人」です。
この「人」という資産に、出来るだけ資本を投下した方が結果としてよいケースが大変多く出ています。資本を投下するという意味は、お金をかけて勉強会にいかせるという意味ではありません、「人」を一番貴重な資産と考え未来への成長の鍵は、人材だという認識で教育してゆくという事です
職人さん」の世界では、それが出来ています、親方や兄弟子が、新米をじっくり見ながら「技」「考え方」「使命」などを伝授してゆきます。
その伝授の仕方は色々ありますが、根底にあるのは「未来に繋いでゆくのはお前なんだぞ」という期待の心です。自分が得た全ての技術を早く盗んで欲しいと思いながら、厳しく指導してゆきます。
一般の会社ではよく企業盛衰30年節(浮き沈みが30年くらいのサイクル)や60年節がよく言われますが、これは、「戒めや、してはならないこと」が中々後輩に上手く伝わってゆかなくて 会社は同じ間違いを繰り返すから(会社に入って定年まで30年間)だという事を本で読んだことがあります。
私も長い会社生活で同じように思う事がありました。
先輩から「これをやったら失敗するから気をつけて」と言われても、「どこかで 自分だったら失敗はしないだろう」という気持ちがあって素直に聞けない、そのことが「失敗を繰り返してゆくことになるので中々直らないのだそうです。
実体験でしか失敗は理解できない、ノウハウがついて来るのは実体験があるからという事なんです。
職人の世界は、四六時中横にいて、先輩が横で作業をしており、新米はそれをじっと観察して、技を盗んでゆきますし失敗も繰り返します。
言われた事だけではなくて 実感してゆきますので「自分のモノ」になって行くのです。このような社員教育の仕方は 限られた業種や業態でないと難しいと思いますが、「人」が一番大切な資産と思い、出来るだけそこに資本(時間)をかけるのが必要な事です。「かわいい子には旅させろ」はその事を意味していると思います。
以前、英国で働いていた時に母国がイランというイギリス人と一緒に仕事をしていたことがあります。彼とは個人的にも仲が良く パブでビールを飲みながらよく話をしました。
中近東では、歴史上戦争が繰り返して何回も起こりました、戦争があったら家や絵画や宝石などの資産は失われますし、お金も国が変わってしまい紙切れになる事もあります。そんな時に 無くならない資産は「知恵や頭脳」だけで 聡明な人はどんな状態になっても生きて行ける。だから親は「教育」に考えられないほどのお金をかけるそうです。
日本のように平和が長く続いた国には分かりにくい話ですが、「教育」というものを考える根底は同じだと思います。
日本の小売店は、教育にはあまりお金と時間をかけていませんが、イトーヨーカ堂さんは一週間に一度店長会議をするそうです。
全国から店長を集める費用は莫大だし、社員の給料を考えると拘束している長い時間は直接売上には効いてこないので大変でしょうが、なによりも「人」を育てる事が「未来」に繋がる成長戦略の大切な要素と考え、莫大な費用をかけられています。
一般のお店では、お金をかけなくても出来る教育もいっぱいあると思いますが、少なくても「時間」「期待」「愛情」は必要です。 
忙しいのはどこも同じです、今少し時間をかけることで、将来の広がりがあると思い、教育には心血を注ぐべきだと思います。



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