寺町通り(京都市 中京区)

秀吉が天下を取り、京都再編に動き「寺町」を作った。今では京都でも「発信」的な役割で人気の場所

調査日 2012年11月
最寄駅 阪急京都線「河原町駅」

京都の人にとって「戦争」というのは「応仁の乱」 冗談で言われますが、そんな気もしてくる。

「寺町」の歴史も古く、このエリアは昔「京極」という名前もあり京都御所を中心として東側の大通りに位置していたが、応仁の乱でこの辺りが一気に廃墟になった。
後に、秀吉が天下を取り、京の都の再編に尽力した時に、このエリアに神社を密集させて再開発をしたことで、この辺を「寺町」と呼ばれるようになった。 信長の時代には、京都の西本願寺との争いもあったので、寺社仏閣を管理する目的もあったのだと思う。

歴史を感じさせるお店や商品が普通にいっぱい並んでいる

そんな歴史的にも古いこの寺町の商店街は当時を偲ばせる「数珠(じゅず)」のお店や、「古書」や「筆」等を取り扱うお店が実に多い。調査で歩いた時にも3軒の数珠のお店、古書も3軒、筆は1軒あり、古書などは本当に古いものがいっぱいあり専門家には「垂涎のお店」だと思う。 古本ではなく「古書」が多く京都の歴史、奥深さを感じるのには非常に面白い通りです。
寺町を北に進み、丸太町通りに差し掛かる手前に「本能寺」がある。信長が謀反で無くなった時の本能寺は ここから少し離れた所にあるが今もここには多くの参拝客が訪れている。

商売で大切なこと 商いは飽きない事

本能寺の前に、「竹苞書楼」(寛延4年(1751)の創業 その後「蛤御門の変」で一時焼失後建替)という大変古い古書のお店がある。 ここは「ばったり床机」でメディアなどでも採り上げられていましたが、お店の開店の時に、ばったりと玄関部分を前に押し倒して「机」にして、そこに古書を置いて並べるスタイルを続けている(写真参照)
これが何とも味があり、京都らしい。 大切な物は古書であり 売っている中身なんだと言わんばかりの強い意思まで感じます。 毎日 その「ばったり床机」を出し、終わればたたむ 毎日同じ事を繰り返す、「商いとは飽きない」ことだと良く言われるが まさにその商いの基本を長年にわたり続けている事に非常に感動を覚えます。 そんなお店がいっぱいある、それが京都なんですね。

「古いだけやおへん!」 

しかし、京都は古いだけではなく、雅で最新の流行を取り入れる都でもあった。この寺町は、新しい物も早く採り入れる街でもあり、すき焼きの老舗「三嶋亭」を筆頭に、洋菓子、和菓子 最新のファッションまで実に多彩。 古いものと新しいものが実にうまく共生出来ている京都らしい一角でもある。 

伝えて行く責任

素晴らしいと感じるのは、古いお店は古さを残し営業していることで、京都の歴史とお店の歴史とそれの持つ独特の雰囲気を感じさせる事が出来ている点である。再開発が進むと、色々と法規制などで昔の良さが一気に失われる事が多いが、京都ではそれを上手く残している。 残して行く事の大切さを街全体の人が理解している、それが京都なのだと思います。海外でも歴史のある所に行くと、同じ事を感じます、歴史、伝統のある街に住みその伝統を理解してゆくと、また後世に残し伝えてゆく責任を持つようになるのでしょう。寺町の端には「本能寺」、もう一歩の端には「錦天満宮」があり、錦市場に訪れた観光客も多く流れるロケーションでもあり寺町も多くの人で賑わう。京都の街は、どこも特長があり飽きない、それが歴史が生み出した京都の一番の魅力かも知れません。





京都寺町 (89).jpgアーケード完備でとても歩きやすい
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京都寺町 (17).jpg三嶋亭さん京都寺町 (15).jpg京都寺町 (34).jpg竹苞書楼さん
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