阪急百貨店梅田本店グランドオープン(大阪市北区)

7年ぶりに全館グランドオープン、劇場型買物空間はワクワクさせる事がいっぱい、阪急の威信をかけて大阪復活の狼煙を上げる。

調査日 2012年11月21日

ついにグランドオープン

2012年11月21日、阪急百貨店梅田本店が7年ぶりにグランドオープンした。幸運にもその初日に調査する事が出来た。館内には 大変多くの人で賑わい、スタッフも関係者も大忙しの状態で お客様の誘導に追われていた。
阪急阪神百貨店グループが大阪の威信をかけてオープンさせた阪急梅田本店は地下2階から地上13階の15層構造の売り場、総床面積14万平方メートル、売り場面積8万平方メートルの巨大なスペースで圧倒される。
今回のリニューアルのコンセプトは「素敵な時間の過ごし方 暮らしの劇場」で百貨店の本来の目標を改めて実現してゆこうとするもの。
お客様にワクワクさせる事を狙いに非常に新しい試みがされている。

「祝祭広場」には今後の楽しみがいっぱい詰まっている。

驚いたのは「祝祭広場」と呼ばれる空間、この多目的に使える3層吹き抜けの劇場型スペースは、全くこれまでのデパートのイメージを覆すだけのインパクトがある。(写真)
今後は、このスペースでの発表や催しは関西でもメジャーになり、ホテルにとっても非常に脅威の存在になって行くのではないだろうか? 

阪急梅田本店がさらに先を行くようになると思う

阪急梅田本店は、元々ステータスは高く「北の阪急南の高島屋」が双璧、どうしても阪神、大丸、そごう、近鉄はそのステータスに近付けていなかったが、今回の阪急梅田店は、日本のデパートとしてワンランク上を行く買物空間として位置づけられると思う。
コンセプト通りに「わくわくする 行きたくなる劇場空間」 それが実現されていると感じます。 また、昔から非常に評価が高かったコンコース側のショーウインドウーの飾り付けも非常に豪華で、楽しい。大勢の人が ここを楽しみに阪急に集まり写真を取り、最新のディスプレイをSNSなどで多くの人に口コミが拡がってゆくだろう(写真) 
考えてみれば、百貨店の誕生の時と変わらないのだが、時代が変わり小売業の業態が変わってきた中で、百貨店が衰退していったのは「ワクワクする感覚」をお客様に与え続ける事が出来なかったからである。ショーウインドウーなどのディスプレイにも費用をかけず、目新しいものが無くなると「ワクワク」ではなくなる。
百貨店の原点とも言える所を、もう一度大切に考えダイナミックに表現したのが、今回の阪急梅田本店だと感じます。 地価の高い所では、売上を上げるために店舗をたくさん誘致して百貨店は「テナント業」に近くなっていた感覚がありましたが、先ほどの「祝祭広場」には大変大きなスペースを取り、お客様が自由に時間を過ごせる休憩スペースとして使えます。こんな大きなスペースを売り場として使わず、お客様のスペースとして使い、また色々なイベントや発表に使えるように「劇場型」にしています。

お客様との接点を大切にする70名のエスコートスタッフも素晴らしい

ハードの面も凄いのですが、この阪急梅田本店には約1万人の人が働いています。
70名のエスコートスタッフを今回は配置して、お客様の対応に当たらしています、お客様の買物がしやすくなるようにサポートしてあげる事が「お客様と繋がる小売業」の本来の姿だと思います。また、トイレは喫茶スペースも綺麗で多く充実させている事も非常に好感が持たれる大きなポイントだと思います。 売り場面積をいたずらに多くするのではなくて、お客様の買いやすい空間想像とワクワク感の出る演出、これが百貨店のあるべき姿だと思います。 そのあるべき姿を、非常に洗練された形で表現出来ていると思いました。
東京でも東急が威信をかけて渋谷に「ヒカリエ」を作りましたが、全く違います。
大阪は大阪駅を中心とした再開発が進み、驚くほど変化を遂げていますが、この阪急のグランドオープンは、まさに「真打」登場のような印象です。

「動く階段のほうですか? 箱のほうですか?」

調査している時に、大変ご年配のおばあさんが上の階にどう行くのかを迷っておられました。阪急の店員さんが「動く階段の方ですか?箱の方ですか?」とおばあさんに訪ねていました。 エスカレーターとエレベーターのことなのですが、お年寄りになると英語が分からなくなる事もあります、咄嗟の判断で「動く階段、箱」という言葉でお客様と接する店員さんは探しても中々居ないと思います。 阪急梅田本店は、やはりこういう事が出来る百貨店なんだと少し驚きました。  「流石、阪急」なんですね 

大阪の新しい待ち合わせスポットになるだろう。

13階より上はオフィスビルになっていますが、その継ぎ目の所に大きな待合スペースがあります。(写真)
非常に広いこの空間は、梅田界隈を見下ろすくらいの高さと心地良い窓の広さです。
曽根崎から心斎橋方向を見下ろすスペースは、夜景を楽しみながらの待合場所
の定番になると思います。

大阪梅田界隈は日本でも屈指の百貨店の激戦区、その中で抜けるのはやはり阪急だと思います。

大阪駅周辺は昔、阪急と阪神しか百貨店はありませんでした、今は それに大丸、伊勢丹三越が入り、明らかに過当競争の状態です。 どこの店舗も、人気のお店を世界中から誘致して差別化を図ったりしようとしていますが、テナントだけではもう差別化は出来にくくなっています。 
どうお客様と繋がって行くか? どうすればロイヤリティが高くなってゆくのかを一番突き詰めて、実践してゆくところが支持を受けて行きます。 ハードも大切ですが、ソフト面をより充実してお客様に「言葉」と「態度」で接してゆく「小売業の基本」が台規模になった百貨店でできるかどうかが分かれ目になると思います。

日本の百貨店の起爆剤になって欲しい

梅田店の売り上げ目標は年間2130億円と言う事です、低迷している大阪経済も「ワクワク」させれば復活します。阪急梅田本店は 非常に立派で魅力的な店舗(仏)が出来ました、後は魂を入れて関西の起爆剤だけでなく 世界の百貨店の模範になれるように頑張って欲しいと思います。
結局 小売業は「人」と「人」の繋がりです。
大阪のお客さんは買物をしても、買った人も「有難う」と言います。 これは、小売業にも感謝しているから出てくる言葉です。
阪急梅田本店で 世界で一番数多く「有難う」のお客様の声が聞かれるように期待したいです。
2013年には 天王寺にも「あべのハルカス」が床面積10万平方メートルの日本で一番背の高い百貨店ビルが誕生します。
大阪梅田界隈が再開発されて大阪はどんどん変わっていますが、「商人」の気持ちをさらに強くして、お客様と繋がって欲しいと強く思います。
「頑張れ 大阪!」





umeda_hanjyu_01 (1).jpg風格を残しつつ大胆に変身
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