何故、遠くから来てくれるのか?

「人柄、思いやり、切磋琢磨」の気持ちを感じるラーメン店

2013年5月28日

シャイだが、優しさをお客さんが感じているのではないだろうか。

飲食店の商品は、お店の気持ちを映し出す鏡のようなものだと思います。

DSCF0648_R.JPGラーメンのブームは、過去何回か大きいものがありましたが、私も好きで相当数のお店を回りました。「ラーメン本」と呼ばれる雑誌を車に入れていましたし、家族も道連れにして新規開拓もよくしたものでした。ラーメンの楽しみは、色々な所で麺もスープも具材も違い、色々な進化やブームを感じながら、いつも新たな新製品が出てくる市場だから、「飽きさせない業界」ということもあります。飲食店の中でも、一番競争が激しく、また不断の努力が大切な業界です。皆さんのお近くでも、「あれだけ流行っていたのに・・・」と思うお店も多いのではないでしょうか? これだけ競争が激しい業種も少ないといってもいいでしょう。
そんな中でも、私と私に道連れにされた女房は、当時4駅離れた青葉台の「マルオ」というお店に良く通いました。会社の友人に教えてもらったお店でしたが、一度行くと DSCF0656_R.JPG塩タンメン、麺もスープも美味しいですよ。すっかりその「味のファン」になり、良く通いました、50回は通ったと思います。駐車場なし決してお店も大きくはなく、カウンター席で10人位がぎりぎりで肩を寄せ合って食べるお店でしたが、それでも、いつも外で並ぶことが普通でした。厨房も狭く、体格の良いご主人が、狭い中を動き回る姿は 客側から見ても「大変そうだなあ」と思っていました。当時は、奥さんと二人でやっていらっしゃいましたが、本当に忙しそうでした。しかし、いくら目が回るくらいの忙しさでも、奥さんは笑顔でいつも応対してくれて、ご主人も目が合った時は愛くるしい目で「にこっ」と笑顔のサインがありました。やはり夫婦が仲良く一生懸命のお店は、魅力いっぱいです。
マルオは「つけめんとたんめん」を売りにしています、すべての種類を食べましたが、私は個人的には「塩タンメン」が一番好きで、これと「皿ロース」という薄いロース肉の唐揚げを毎回頼んでいます。マルオさんのタンメンにも、この皿ロースにも、野菜が本当にいっぱい入っています。野菜の価格は、非常に高騰する場合もあり、コスト的には厳しくなりますが、高騰した時でもこの野菜の量は変わらずいっぱいの量が入っておりお腹がいっぱいになります。また、野菜が作り出すタンメンのスープも優しく、子供さんから我々中年にも嬉しくいつもここのスープだけは一滴残らず飲み干していました。


DSCF0653_R.JPG皿ロース カリッと揚がって最高です。思いだしたのは、長崎旅行を家族でした時に、「チャンポン」で有名な『四海楼』の前での添乗員さんの説明です。話によれば「当時、学生さんはお金が無くて、栄養もろくに採れない時代だったので、この『四海楼』の御主人が「せめて、安い値段で、野菜いっぱいで栄養をつけてもらおう」と思い考え付いたのが「チャンポン」だったという話です。今は、全国的にチャンポンは販売されていますが、「やさしさ」を表現する商品だったのです。
私の好きな「マルオさん」も、同じ事を感じます。現代人は野菜を不足しているし、スープも野菜のエキスがいっぱい入っていると、健康にもいい。そんな、お客様の事を考えて、作っているように思えます。
そんなことは、ご主人や奥様のちょっとしたしぐさや笑顔、いつもの応対で分かります。まさに、出てきたラーメンは商品だけど、「ご主人や奥様の思い」が反映されたものだと思います。
その「マルオ」さんも、数年前に綾瀬市の方に、引っ越されました。借りていた大家さんの方の事情で、引っ越しされたのですが、今でも青葉台時代の多くのお客様が、遠くの綾瀬まで足を運んでいるそうです。私も、そのうちの一人ですが、車で約1時間かけて食べに行きます。それでも、ちゃんと覚えてくれていて、「久しぶりですねえ」と会話ができるのも、ご主人のお人柄だと思います。ラーメンは特に人柄が出るのでしょう、鳥ガラではなくて「人柄スープ」ですね。

「おいしい」の一言と笑顔のために 切磋琢磨。

DSCF0661_R.JPG飲食業の喜びは、やはり「おいしい」とお客様に喜んでもらう事にあると思います。「おいしい」と言葉に出なくても、お客様に笑顔がいっぱいあると「満足」も分かります。スープも一滴残らず飲み干している事でも分かります。すべては、そのためにあると言っても良いと思います。その結果が、お客様が固定化し、また口コミで人が増える、どんどん「おいしいと思う輪」が広がって行きます。 しかし、「おいしい」と思うには「味」だけではありません、その商品を口にする場の雰囲気にも相当左右されます。それが、接客の仕方や態度、店舗の清潔さや雰囲気、店員さんの振舞いなどで大きく違ってきます。味は良くても、しょっちゅう夫婦喧嘩をしている所が長く続いた事はありません。お客様が、楽しく和やかにできる「居心地」を作っているお店は、殆どの場合繁盛しています。美味しくても、笑顔が出ない飲食店は流行らないのです、しかしDSCF0669_R.JPG意外に多いのは「いい味を出せば、客が来るんだ」と店主が思っているお店です。モノが不足している時代ならいざ知らず、大きな勘違いをしています。
HPで何回も書いていますが、市販のビールはどこで飲んでも同じ中身で味は同じです、しかし味が美味しく感じるお店、そうでないお店に分かれてきます。それが、飲食業の「妙」なのではないでしょうか? お客様に美味しくビールを飲んでもらうための雰囲気作り、これが「居心地」とも言えるでしょう。すべては、お客様に楽しんでもらう、美味しく食べてもらうと思う気持ちから出てくるものではないでしょうか。

「ありがとう」の気持

私は、美味しかったり楽しかったりすると、そのお店を出る時に必ず「美味しかったです」と言う事にしています。その方が、作り手側も嬉しいし、作った物が評価されている事を感じ、また頑張ろうという気も続きます。
関西人にこの傾向は強いみたいです、私もそうですが物を買う時にレジでお釣りを渡される時に「有難う」と言ってしまうのは習慣になっています。横浜や東京のお店では、お店の方がきょとんと不思議がられる事も多いのですが、関西では一般的です。「売る人がいて、買う事が出来る」事に感謝しているのです。おいしいラーメンを食べさせてもらった時に、「美味しかった!」と口に出して感謝するのも大切な事と思います。


DSCF0671_R.JPGお勧めです!

「麺工房 マルオ」
神奈川県綾瀬市上土棚北5-10-23
0467-76-7797
11:30~14:30 18:00~21:00
定休日 火曜日、第2水曜日
(2013年5月時点の情報です、定休日等変わる場合もありますので
事前に電話で確認される事をお勧めいたします)