COSTCOは安いだけでなく、楽しさも演出中
小さくても、普通でも「ワクワクする方が楽しい」 楽しい買い方を演出することで お客様が喜んでくれる。

試食、好きな物を選べる自由度、楽しさ、袋詰め ワクワクする要素は決してお金をかけることだけではない。 少し楽しいだけでいい!

アメリカ型の巨大ホールセールクラブのCOSTCO(コストコ)は商品量も巨大、価格も安い。 しかし、お客様が喜んでもらえる事をしっかり展開出来ている。
座間サンワ他 (2).jpg30年ほど前に、アメリカにホールセールクラブ(*)という会員制度を用いた巨大な業態が出来た。当初出来たのはPRICE CLUBとSam's(Walmart資本)が有名だったが、その後、合従連衡が繰り返し、COSTCO(コスコ)が最有力になった。そのCOSTCOが日本に進出してきたのは1999年、当時はダイエー系のハイパーマーケットなどの巨大なスーパーが行き詰まり流通の再編が話題になっていた頃である。COSTCOの進出には、色々と懸念点を持った人も多かった。
「会員制などは 日本では受け入れられるのか?」
「量が多すぎるのではないか」
「品種が少なくて、失敗するのでは」
「あまり品質が高くなく、アメリカのような物は受け入れられないのでは」
「そんなに不便な所に作って大丈夫?」
等であった。 しかし、今ではどうだろう?
costco (15).jpg今では、いつ行ってもかなりの人で賑わい、駐車場に入る時も待ち時間があるし、名物になっているホットドッグ(大きくておいしいホットドッグとフリードリンクで180円)を食べる空きテーブルを探すのが大変なくらい繁盛している。
また、インターネットでも、主婦が自分で「今月のCOSTCOお買い得情報」などを流している。 大量に安く買い、それをまた販売している人もいる出てきています。

「やってみないと分からない」と言う事である。有識者がいくら、これまでの経験や知識で判断しても、「やってみないと分からない」こともあるという事が良く分かります。

当時アメリカでこの業態が出来たきっかけは店内の盗難もかなり大きな要因であったし、安く売る為の資金集め、経費を抑えるために倉庫のまま販売するという事がありました。会員制だと、身元も登録され「盗難」も少なくなりますので かなり日本とは事情が違いました。

ただ安いのではなく、そこには「演出」もあるし、「ワクワク感」もだす試みもある。
お客様が「買って良かった」と喜んでもらうことをアシストするのが流通業の役割であり、結果として「満足度」が高くなり、それを継続することで「信頼」に繋がり「ファン」になる。

IMG_0413.jpgIMG_0412.jpg写真はCOSTCO座間店のリンゴ販売コーナー(特設)です。ここでは青森産のリンゴをリンゴ箱で大きく積み上げプロモーションをしていました。
女性が、4種類のリンゴを手早く切りお客様に声をかけ、4種類のリンゴの味を「試食」という形で、味わってもらっています。 一人のお客様は、試食すると4個のリンゴを試食するので、女性の方も大忙しですが、とてもにこやかに4つの種類のリンゴの味を丁寧に説明していました。 「この種類は、少し酸味があり少し固めですが、こちらは甘くて、柔らかいので違う味が楽しめますよ」という感じです。
「売らなくてはならない」という気持ちはこの女性からはあまり感じません。 だから、集まってくるのです、そして一人が来ると 他のお客様も集まってくる。試食とは そういう傾向があります。
 そして、試食が終わった後は、4つの種類のリンゴから 自分の好みのリンゴを自由に選べます。 どんなリンゴでも6個で380円ですかIMG_0409.jpgIMG_0417.jpgら、甘めを2個、堅めを3個、酸っぱいのを1個と言うふうに自由に購入が出来ます。
 ここに「選べる自由さ」があります。 また、自分で袋に詰めて行く「駄菓子屋感覚の楽しさ」が追加されます。 この「自分で 出来る」というのが、買物に「楽しさ」を追加する事が出来ているのです。
 同時に、お客様は色々な種類のリンゴが楽しめて、帰ってからも「話題」が出来るのです。
この売り方は「食卓での話題」の提供も出来ているのです、食卓では家IMG_0411.jpg族で「リンゴって色々あるね」と会話も進みます。
青森リンゴ農家も、この方法で「色々なリンゴ」を知ってもらう事で販路が広がる可能性も高くなります。

どうでしょうか?
少し手間をかけることで、お客様を喜ばし、経験してもらい、納得して買ってもらい、リンゴの種類も覚えてもらい、食卓で会話が進む、そしてまたお気に入りのリンゴを買いにゆく そんなことに繋がると思いませんか?
モノが不足していた時代は、何もしなくてもモノは売れて行きました。 しかし、今はモノが溢れかえっています、モノを売るには「一工夫」考えないといけない時代なんです。 しかし、難しく考えなくてもいいんです。
「お客様が喜んでもらえる事を考える」そして「それを出来る形で実行する」 これだけで かなり違ってきます。
「演出にはお金がかかるからなあ」なんて考えなくていいんです、出来る事を実施してみる事、これが大切です。
全国で話題になるスーパーや小売店は みなこういうお客様が喜ぶ、ワクワクする事を実施しています。貴方のお店でできないことはありません、やろうとするかしないかなのです。
さあ、一歩踏み出しましょう!