夕方のスーパー、主婦は皆悩みながらお買い物中に クッキングサポート
デパート、スーパー これまで市場を牽引してきた業態が長引く不況、基本に戻って考え直さないと解決はしない。

主婦の悩み「今晩の献立は・・・・」 迷える子羊にタイミングよく救いの手を差し伸べる「cooking support」は まさに「助かる」の一言

スーパー売上低迷.bmp料理を作る楽しさも教えて行かないと、先が無い。「消費」だけを考えるのではなくて、「創作の楽しみ」を与える事も必要ではないだろうか?
昭和30年代にアメリカの業態を模倣して、「スーパーマーケット」が日本に登場して、多くのチェーン店が生まれ全国至る所にスーパーが出来て食品の買物スタイルに変革を起こし、長い間繁栄が続いてきた。それまでの市場や商店街で、単品を個別に買う時代から、一箇所で全てを購入できるスーパーの出現は 忙しい主婦を時間から解放出来た面、価格も安くなった面で非常に受け入れられ、ダイエー、ヨーカ堂、西友、イオンなど全国的な物から、地方スーパーに至るまで買物の中心になってきた。 
ところが、ここ10年間は非常に業界としても低迷して 復活の兆しが見えない。
 一つは「少子高齢化問題」 育ち盛りの子供が少なくなり消費そのものの「量」が減少している。 老齢化においても、スーパーまでわざわざ階に行く事が出来なくなってきている いわゆる「買物難民」に近い。 
また、若者が結婚しなくなって外食やコンビニなどで少量を買って済ますという業態の問題などもスーパーにとっては大きな問題がある。
また、業界としても、昔ながらの形態が続き、魅力度が落ちてきているという問題があり、特に全国展開の所は、特長が無くなってきている。 これはスーパーに限らず、どんな業態も大規模になり、多くの社員を抱えたり、多きな売上目標になった場合は 少なからず「画一化」してくるのが通常である。
 スーパーも地方からも特長があるスーパーが出てきており、群雄割拠の面もあり もう一度「お客様の支持を獲得する魅力創り」を真剣に考える時代になってきたと思います。 規模の時代を過ぎ、「魅力」を創造し、そこに規模の力を添えて行く総合力が必要とされる時代に入っています。

「Cooking Support」は基本に戻った良い試み

古淵ヨーカ堂 (40).jpgそんな時に、ヨーカ堂では「cooking support」というコーナーを作り、その日のお勧め献立の作り方を実演し、その横で材料を販売するという売り場の活性化をしています。
決して新しい事ではありませんが、意外とスーパーではされていませんでした。
これは「スーパーも基本に戻って、奥様の目線で買物を促進する」ということだと思います。
毎日毎日、夕食のメニューを考える主婦の悩みは「何を作ろうか・・・・」が最大。
卵一個の値段で悩む、牛乳一本に値段で迷うの主婦の悩みのうちですが、圧倒的に、頭を悩ますのは「献立の決定」 悩んでいる時にタイミングよく「救いの手」として「献立を提案」するのは非常に大切な要素。 しかもそこには、美味しそうな「出来上がりのメニュー」が置かれ、横でコーナーのスタッフが実際に作っているから「良い匂い」も集客効果を作ります。 人が集まるから また人がそれを見て寄ってくる。 悩んでいる主婦が大集合という感じになって、コーナーが賑わう。 そこには、メニューに使う食材が きれいに演出されていて一人が買い始めると、群集心理も働き次々と売れて行く。 昔の秋葉原デパートの前のプロの販売員が色んな商品のデモをして、買物を促進しているような感じで、やはり食材を売るのにも「作り方」を教えて 創作の「楽しさ」を与えて行かないと「簡単にはモノは売れない」と言う時代に、スーパーも本格的にトライし始めるようになってきたと思います。
スーパーの差別化としても、今のところは有効ですし 何よりも「悩まなくて済む」という主婦の「悩み」から解放されるのは非常に大きいと思います。
古淵ヨーカ堂 (37).jpg調査した日は「しらす丼」がメニューで旬の時期ということもあり大変美味しそうでした。当然、しらす丼様にしらすの計画的な仕入れが発生し、そこでは規模の力も働き、結果的にヨーカ堂の総合力を出せるような形になりますが、物が自然に売れて行くということではなく、売り場の人達が「モノを売れるようにしてゆく」というノウハウが付くのが非常に大きく、それが「人」と「知恵」という人的資産に繋がって行くのが大変重要な成果だと思います。売り場の人が強い職場は、いつも活気があります。大型スーパーになると、本部機能が強化され、現場は支持されるままに働くというパターンが多く、それが組織の活性化を止める原因になりますが、現場からのアイデア、現場の人を活かすというやり方は、もう一度スーパーの原点を見直す良いきっかけになるのではと思います。