京都錦市場の記憶に残るお店Part2 「あづま屋」さん
伝統の「技」を直接見れて、伝統の「味」を楽しめる。京都の良さ、日本の良さを確認できる。伝統を伝える演出にも気遣いできれば効果も抜群。

お店の中央に舞台を据え、観光客に直接PRする演出は、道行く人を止まらせ、唸らせる。 伝統の技を直接PR

京都錦市場 (277).jpg京都錦市場 (273).jpg「京丹波」さんと同じ様に、丹波の豆を使った「豆菓子」で有名な「あづま屋」さんがあります。豆菓子だけでなく、お味噌なども扱うお店ですが、何といっても「豆菓子」への力の入れようが違います。「豆菓子」は歴史も古く、日本の伝統的な庶民派のお菓子の一つですが、近年は若い人は少し食べる機会が少なくなってきています。 大正、昭和の初期に生まれた方にとっては、大好物の方も多く 大変懐かしい和菓子だと思います。 口にほうばると、昔ながらの味が蘇り その頃の思い出も同時に蘇ってくる、 これが伝統の味かも知れません。
この少し懐かしくなった「豆菓子」を 今でも丁寧に作り続けているのが「あづま屋」さん、京都には、同じように伝統の味を守り、手作りの良さを真面目に続けているお店が数え切れないほどあります。

お客様と非常に近い距離で伝統の技を披露、まさに「百聞は一見にしかず」です。

この「あづま屋」さんは、店舗の真ん中に大きなスペースを取り、豆菓子の職人さんが丁寧に、手作りで「豆菓子」を作っています。大きなスペースで店の中央なので、錦市場を訪れた観光客には必ず目にとまり、しばし足を止め職人さんの丁寧な仕事に しばし時を忘れ見入ったように職人技をご覧になっています。

京都錦市場 (275).jpgこのように、作業の現場を見せる「演出型」の飲食店や工芸店も増えていますが、どんな種類であれ、モノづくりを直接見せる演出は大変効果があります。 ましてや、伝統が息づいている京都では尚更です、全国、全世界から訪れる方々に「伝統の技」を見てもらう事は、宣伝効果にもなりますし、販売促進効果も非常に高くなります。
また同時に、職人さんの技の切磋琢磨にも繋がることにも好影響がある事も付加的なメリットだと思います。
「見せる事」は「見られる事」でもあるのです、見られる事による緊張感も職人にとっては、一つの修業ですし京都を代表してモノを作っていることにもなります。

「豆菓子」を作る光景をずっと眺めていると、とても丁寧に同じ動作を続けている事が分かります。
この同じ作業を飽きることなく真剣に、かつ丁寧に続ける。 
またその日々の作業過程でで さらに技術を磨いてゆく さらに違う方法を考えて行く・・ 伝統を守りながら進化してゆく職人技には絶えずそのような進化の過程があると感じます。
多くの方が、この作業をご覧になり「職人さんへの応援」「豆菓子への応援」「伝統への応援」の気持ちが大きくなって行きます。 懐かしいと思った「豆菓子」から、久しぶりに「豆菓子」が食べたくなったと感じ購入し、また子供へと引き継がれてゆく。 
伝統のお菓子を守って行くのは、味だけではありません。味は絶えず変わって行くものですが、大切なのは伝統を守り進化させてゆきたいと思う気持ちが一番重要な事なのかも知れません。京都には、このような「気持」が強く息づいています、だから魅力を感じ人が集まってくる、伝統の和菓子も残って行くと思います。

今の時代は「時が進むのが早くて大変」と言われます。しかし、昔ながらの方法で、職人さんが丁寧に、同じ作業を繰り返しながら一つの伝統和菓子を作る行為に多くの人が夢中になって時間を忘れます。 早く流れる時間に逆行する行為を楽しんでいるのではないでしょうか?
やる事をコツコツ真面目にひたすらに続ける・・・ 今、皆が出来なくなってしまった事に、反省の気持ちを少し持ち 職人さんの手さばきに感心しているのではないかと感じます。
伝統が生きる「豆菓子」の手作り作業は、一見の価値はあると思います。
味も懐かしい時代を彷彿させる素晴らしい味で、亡くなった母が好きだった事を思い出しました。 いつまでも、伝統が進化しながら受け継がれていってほしいと感じます。